【結論】流浪の月は実話?原作は小説
まず結論からお伝えすると映画「流浪の月」は創作になります。
10年以上ボーイズラブ(BL)を書き続けている作家、凪良(なぎら)ゆう先生の小説が原作です。
2019年のインタビュー記事で下記コメントを見つけました。
『流浪の月』では、家に帰れない少女が、公園で青年に出会う。二人はひょんなことから「被害者」と「加害者」とされてしまう。BLで一度書いたものの、未消化だった題材をたっぷりと書いた。「当時は完全なハッピーエンドという終着点があったから、どうしても書き込みきれなかった。今回はがつっと書きたいところを書けると思った」
引用元:好書好日(こうしょこうじつ)
過去BL作のリメイクだったのね
過去の誘拐事件を調べてみる
新潟少女監禁事件(柏崎女性監禁事件)
調べた中で一番大きく報道されていたのが新潟少女監禁事件(柏崎女性監禁事件)です。
この事件は1990年に約9年2ヵ月という長期間に渡り少女を監禁したということで
当時注目を浴びたニュースでしたが、肝心の流浪の月との関連性は見つかりませんでした。
朝霞少女監禁事件
記憶に新しい事件では2016年の朝霞少女監禁事件です。
当時13歳の中学1年生の少女が千葉大学に通う大学生に誘拐され2年後に無事保護されました。
当時、被害者の少女が監禁中にも関わらず「ネットを閲覧、スーパーに1人で買い物、宅配にも笑顔で応対」など監禁ではなく家出じゃないか?という意見もありましたが捜査が進むにつれ少女を麻薬で洗脳したなど卑劣な実態が明らかになり最終的には未成年者誘拐と監禁致傷、窃盗の罪に問われ、懲役9年の判決がくだされました。
いずれの事件も痛ましい内容であり許されない事件です。「流浪の月」との関連性はありませんでした。
映画の見どころとキャスト
・監督が『フラガール』『怒り』『悪人』などの作品で知られる李相日監督。
・松坂桃李&広瀬すずW主演と塚本明など俳優陣が豪華。
・国宝級イケメンの横浜流星が悪役を見事演じ切り役柄新境地と話題。
スタッフ | 監督:李相日 音楽:原摩利彦 |
キャスト | 松坂桃李 広瀬すず 横浜流星 三浦貴大 塚本明 趣里 増田光桜 内田也哉子 |
<あらすじ>
両親と別れ、母方の叔母の家に引き取られた主人公の家内更紗は、9歳の時、誘拐事件の被害者となった。公園で更紗に声をかけ、一緒にマンションで2ヶ月ほど暮らした19歳の青年・佐伯文はその犯人として逮捕され、誘拐された小学生が警察官に抱えられ泣き叫ぶシーンは居合わせた人の携帯電話で撮影・拡散されていった。その後も更紗は「傷物にされた可哀想な女の子」、文は「ロリコンで凶悪な誘拐犯」としてレッテルを貼られ続ける。そして事故から15年過ぎ、24歳になったある日、更紗は偶然文と再会する。その外部からは見えない真実や、恋愛でも友情でもない言い表しにくい2人の関係性を描いている
引用元:Wikipedia
映画の評価/ネットの反応
・これは原作読んで観た方が良い。
・原作未読で行ったが
あれだな、孤独な魂が惹かれ合うというのが「悪人」をちょっと思い出したから
ああいうテーマがほんとに好きな人なんだなあ一番良かったのは横浜流星
DVの場面に嫌なリアリティがあったなー
・「流浪の月」でツイッター検索したら
亮の行動や言動が元カレそっくりって意見がちらほらあって
怖い怖い怖いってなりました
でもいるよなああいう男~~
・カラオケのシーンでおばちゃん達があいみょんのマリーゴールドを歌っていたのが気になった
映画「流浪の月」と「悪人」は似ている?
映画「流浪の月」ですが2010年に大ヒットした映画「悪人」と同じ
李相日(り そうじつ)監督です。
物語としては全く違うストーリーなのですが主人公、文の物悲しく暗い感じが映画「悪人」の
妻夫木聡さん演じる祐一と重なります。以下は妻夫木さんの映画「流浪の月」へのコメントになります。
妻夫木聡(俳優)コメント
引用元:映画ナタリー
行き場のない感情が、荒波のように引いては寄せ、寄せては返して、心がえぐりとられるようだった。
事実や真実なんてどうでもいい。ただこの2人に幸せになってもらいたいと願う自分は間違っているだろうか。
2人がたどり着いた先が、自分には絶望なのか解放なのかわからなかったが、この余韻に浸っていたいと思う自分に、これは救いの映画なのだと気付かされた。